今回は日本も含め、世界でも注目されて始めている「ワーケーション」という働き方についてご紹介します。
いきなりですが、皆さんは休暇で旅行中のときに仕事をしたいと思いますか?
多くの人は「NO」と答えるでしょう。
その理由としては休暇中で「給料」はでないし、そもそも「出勤日」ではないからですよね。
しかし、帰省先や旅行先でも「出勤日」扱いになって「給料」が出る働き方があったらどうでしょうか?
「それならしてみたい」って思いますよね。
それが仕事と休暇を両立させるワークスタイルの「ワーケーション」です。
ワーケーションとは仕事のワーク(work)と休暇のバケーション(vacation)を合わせた造語であり、
その名の通り仕事と休暇を両立させた米国発祥のワークスタイルです。
リモートワークやノマドワークと似ているようにも感じますが、
この二つはあくまでも「オフィス外」で仕事をすることであって、直接的に休暇とは結び付きません。
厚生労働省の発表によると日本人の有給取得率は50%程度であり、
これは世界的に見てもトップレベルに低く、
いかに日本人が有給休暇を取得していないかを読み取ることができます。
その理由としては「上司が有給取得に非協力的」であったり、
「有給取得に罪悪感を感じる」などと言った日本社会独特の考え方や倫理観が挙げられます。
他の国とは違い、長期休暇等も取りにくい日本では旅行などでリフレッシュすることも困難であり、
休日の「質」が非常に劣っているといっても良いでしょう。
休日の質が低下することで、心身の負担は蓄積されていきます。
結果として仕事を頑張るほど「うつ病」になってしまったり、
かえって労働生産性が低くなるなど社会的に大きな問題を呼び起こす原因となります。
それらを解決する手段※としてワーケーションという働き方が注目を集めているんですね。
※ワーケーション期間中は「出勤日」扱いですが、
期間中の前後に有給をくっつけてその間は有給消化を兼ねて完全なリフレッシュ期間とすることもできます。
日本ではすでにJALが先駆者として、2017年からワーケーションを導入しています。
また、和歌山県はワーケーションの可能性にいち早く気づき下記のような活動を精力的に行っています。
・ワーケーション体験会の開催
・ワーケーション・コンシェルジュの設置
・ワーケーション・フォーラム開催等のPR活動
今後は日本でも少しずつワーケーションという働き方が浸透していくことでしょう。
ここではワーケーションのメリットについて細かく見ていきましょう。
仕事と言えばオフィスや現場で缶詰になったり、
営業まわりを行ったりなどと「家族(自分)の時間を削って」働くもの。
しかしワーケーションなら旅行先でできる仕事が中心となるので、
仕事中以外は家族と共に過ごしたり自分の時間を増やせるメリットがあります。
基本的に帰省や旅行などで数日間は現場に滞在することになるので、
通勤時間がなくなったり日々と違う環境で仕事ができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
その他にもマンネリ化した業務であっても「早く仕事を終わらせて、観光を満喫したい」と思うようになり、
労働生産性の向上が期待できます。
先述したようにワーケーションは旅行先での仕事が中心となるため、
ひとたび仕事が終われば家族と共に観光スポットを巡ったり温泉に入ったり、
名物料理を食べることが可能です。
残業を入れると毎日のように一日10時間近くも同じ職場で仕事を続けることは、
場合によって心身が疲弊してしまう恐れがありますよね。
旅行先は自然に囲まれた環境も多く、 心身のリフレッシュを行えるので、うつ病対策につなげることもできます。
ワーケーションの期間中も基本的に「出勤日」として取り扱われますが、
期間中の前後に有給をくっつけることで更に旅行先に長期間滞在することも可能です。
その他にもワーケーションが終わって旅行から帰ってきた後、
翌日から有給をつけて家でゆっくりと過ごすといったこともできます。
長期間の休暇はとりにくいのですが、
このようにワーケーションを活用すれば長期休暇や有給休暇を取得しやすくなるのが特徴といえるでしょう。
いくらワーケーションと言えども旅行先で仕事をする必要があるため、完全な休日とすることはできません。
仕事のオンオフやメリハリを付けないとせっかくのワーケーションでも、
部屋に閉じこもって終わってしまうなんてことも考えられます。
そのため自分でしっかりと業務の優先順位を決めて、作業量の調整する必要があるでしょう。
ワーケーションの業務はパソコンやオンライン会議などを中心に行われるため、
ネット環境が整っている場所で行う必要があります。
和歌山県などはワーケーションを推進しているということで、
ネット環境が充実した「コワーキングスペース」の設置にも力を入れています。
また、パソコンや会社の資料などは企業秘密のかたまりです。
うっかり出先でパソコンや資料を忘れてきたといったことを防いだり、
パソコンのセキュリティを強化するなど情報漏えいしないための対策や意識が必要となるでしょう。
ワーケーションを行う上では家族や同行者の理解が必要にもなってきます。
しっかりと仕事の概要を説明しないと「旅行してまで仕事するの?」
「せっかく楽しんできてるのになんで働いてるの?」と違和感や不満を持たれる可能性がありますよね。
単なる休暇ではないことを説明し、仕事をする時間などを具体的に教えることも必要です。
そうすれば旅行先の計画も立てやすくなりますし、
仕事が終わってから同行者と旅行を満喫するといったことも可能となります。
今回はワーケーションについて取り上げました。
政府は働き方改革として、既成概念にとらわれない様々なワークスタイルを推進しています。
社会の流れやニーズをしっかりと組みとって、
顧客だけではなく社員も大切するような会社に就職したいですよね。
ワーケーションが全てではありませんが、
転職の場合にはこのように「時代に取り残されない会社」
「社員を大切にしている会社」を基準に探してみたらいかがでしょうか。
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